「観葉植物が必要だ」そう結論付けた。

そしてすぐに、家の近くにあるホームセンターに走った。
手頃な大きさで、手頃な価格という条件を頭に入れながら見て回ったが、
どれも財布に負担が大きく、どうしても諦めざるを得なかった。

それでも諦めきれないので、帰り際に１００円ショップに寄り、
最大の妥協案として考えていた、「無造作にバケツに入れられ売られている
名もわからぬ観葉植物」を鉢と一緒に買うことにした。

家に帰って、さっそく植え付けてみた。
しかし、どうにも生きている植物には見えず、
「もしかしてよくできた造花か・・」とも思えてきた。
しかしそれでも、そういう植物だ、と自分を納得させ
テレビの横に置いて、水をあげたり毎日しっかり世話をした。

ーーーー数か月たっても、一向に育つ気配を見せなかった。

それでも僕は、しぶとく世話をした。

そして、ついに、

芽が出て、しっかりと生きた植物であることが証明されたのである。

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