１人暮らしをする男子大学生の食生活といったら、ひどいものだ。

 朝は面倒くさいから食べない。気が向いたらカップラーメン。お昼は大学の学食。夕食は「吉野家」や「すき家」あたりの、安くて満腹になれそうなところで済ませる。また夜遅くに腹が減ったらカップラーメン。

 と、こんな具合だ。昼の学食ではそこそこ栄養のあるものを食べられるとして、それでも残念な食生活である。

ちなみにモデルは、同じ大学の１人暮らしをしているS君。

なかには自炊を節約のために頑張っているという人もいるだろうが、ほとんどがS君のような食生活だ。どうして断言できるのかといえば僕の知人たちがそうだからである。同じ大学の１人暮らし勢のことである。皆、似たり寄ったりの食生活なのだ。

自炊をしない人に「なんで？」と聞くとたいてい、 「今まで料理などしてこなかったし」とか「家で作ってくれる人もいないし」とかいう。確かにその通りで理屈もわかるが、それでもやっぱり「一回くらい自炊に挑戦してみよう」って気持ちにもならんものかなぁ・・・と甚だ疑問に思う。なんというか、まだ親から自立ができていないのでは・・・とも考えてしまう。
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