バイトがあるんだから。
バイトがあるんだから
バイトが忙しく、春休みなのに暇がない。どうして掛け持ちでバイトをやろうなんて思ったのか、折角の楽しい春休みが詰まらないものになることが想像できなかったのか、そんなことさえ、考えが及ばなかった自分にはがっかりである。そして「金が欲しい」という、単純かつ、目先の快楽だけをもとめて行動した、実に幼稚であるとしか言いようがない過去の自分を情けなく思う。
とは言っても、いつまでも肩を落としていられない。愚痴ぐち過去の自分に文句を垂れても未来は変わらないし、少しでもこれからの未来を良くしていくしかない。だから僕は旅に出る。「自分探し」とか「夢探し」みたいなそういう薄っぺらい動機ではなくて、もっと奥が深くて、人には説明ができないような、そういうものを求める素晴らしき旅を。
なんてかっこよく書いてみたけれど、そんな暇がないのが現実なのである。だって、バイトがあるんだから。