うまの横顔

都会で刺激的な生活を送る僕と、田舎で何の変哲もない生活を送る猫。

どうして猫は家の中に獲物を連れてくるのか。

 先日、ブログネタとしても取り上げました、実家の猫がネズミを連れてきた事件、通称「ネズミ事件」のことですが、大変な反響をいただきまして、たくさんの「いいね!」、コメント、感謝御礼申し上げます。(笑)

 続きのお話しになりますが、その後僕は、猫のあまりの暴挙について、「どうして家の中に連れてくるのか」という疑問を持ちました。(自然な流れか思いますが)。その疑問について悶々とひとり考えている中、そんな疑問に応えるべく、投稿にコメントが付きました。

 そのコメントをしてくれた読者いわく、「(捕まえたネズミを家の中に持ってきて、主人に)褒めてもらいたかったんでしょうね」というものでした。「確かに!これは小さい子供も同じような行動に出るもんな!褒めてもらいたい欲というのは人間と同じなのだ」と納得しました。しかしその反面、「いやでもよ、大人になっても連れてくる奴は連れてくるぞ。しかもあの時(持ってきた時)、人間が露骨に嫌がった様子を見せても、そんなの知らんがな、とばかりにホクホクと胸に抱えていたではないか!」とも思いました。どういうことなのか、何が真実なのか、結局結論も見いだせないまま、その後悶々と1人考えていました。(笑)

 そして今日、たまたま図書館で借りてきた本。そのほんの中に本当にたまたま、「猫の生き方」についてのちょっとした記述がありました。生物学者が書かれた本です。そこに僕の求めていた結論が何の飾りなく、ぽつんと一行で述べられていました。


「犬は人になつき、猫は家になつく」


 この一文に尽きる、と僕は思いました。猫は人のことなどたいして考えていない。同じ家に住んでいる同居人ぐらいにしか考えていないのだ。どれほど世話をしてやっても、満腹になるまで餌を与えてあげても、猫はそんな恩人とも呼ばなくてはならないご主人さまのことまでも、同居人としか考えていないのだ、と。なんと寂しいことなのでしょうと思いますが、そういうものらしいです。


 結論が出て、僕は思いました。


『あの恩知らずなくそ猫め、もう世話してやらなえからな!ちきしょっ』と。

×

非ログインユーザーとして返信する