うまの横顔

都会で刺激的な生活を送る僕と、田舎で何の変哲もない生活を送る猫。

おまえ、何様。な投稿。

「都会で刺激的な生活を送る僕と、田舎で何の変哲もない生活を送る猫」というキャッチフレーズで始めたこのブログ。

しかし、ふたを開けてみれば、「都会で刺激的な生活を送る僕」ばかりのネタになっており、「田舎で何の変哲もない生活を送る猫」のネタがまったくない。とてもつまらなく、くだらいブログとなっている現状にある。まったく興味もない「わし」についての投稿を読ませてしまっている読者くんには、大変すまないことをしていると思っている。「わし」のネタが、すこぶるつまらないことは、わし自身も重々理解している。しかし、ネタがないのだ。このままでは、このブログが終わってしまう。それだけは避けなければならない。読者くんのために。

「猫」のネタを投稿したいとは思っている。しかし、それができない。「猫」と一緒に住んでいるわけではないからだ。ネタを見つけることができないのである。ブログには必須の写真が撮れないのである。こればかりは、どうしようもない。どうか、わしの苦労も知っていただきたい。そして、温かい目を持っていただきたい。「わし」とのお付き合い、これからもよろしく頼む。

どやばい社員。「マジでパねえ」

バイトでやたら威張る人がいる。たいてい、そういう人はそのバイトをはじめて長い。かなりのベテランである。しかも、たいてい、そういった人は、一人身である。独身である。

きのう、とある(派遣)アルバイトで、かなり威張るおじさんに出合った。何が面白くないのか、ずっと不貞腐れている。そして、つねに人に当たっている。「こんなんもできねーのかよ」「マジで使えねーよな」「てめーら動けよ」といった具合に、言いたい放題でいる。いつも理不尽にキレている。いつも、いつでも悪口パラダイス。


新人である僕に何の指導もせず、初めてでわかるわけもない仕事を、押し付けてくる。バンバン押し付けてくる。おれの分の仕事もやれ、とまで言わんばかりに。そして、作業が遅かったり、ちょっとしたミスをしたりすると、顔を真っ赤にしてキレる。かなり長い説教をはじめる


もう、だれもがあきれている。

若者ことばでいうなら、「ドやばい」「まじでやばい」「パねえ」「勘弁してちょ」。

隣の新住人(坊主頭)が鳩サブレもって挨拶にきた

東京都・世田谷区のとある住宅街に佇む二階建てアパート。相場からすると少し安い(5万三千円)六畳一間。東向きのベランダと、ユニットバス付き。そしてインターネット無料。けっこう、いい物件だと思う。

204号室。僕の部屋のとなりに、新しい住人がやってきた。恐らく、僕と同じ大学の新入生。昨日の夜、わざわざ僕の203号室に挨拶しにきた。鳩サブレ8枚入りの小奇麗に包装された小包を片手に、少し緊張した面持ちで。彼は背が高く、そして、田舎顔の坊主頭だった。

「あ、の、えーと、今日から隣に住み始めましたTです・・。よ、よかったら、これ、召し上がってください・・」

必要以上に坊主頭をぺこぺこと、震えた手で僕に鳩サブレ入り箱を差し出してくる。僕は、お気遣いなくーと、ちょっと言いかた違うかなと思いながらも、がっちり両手で受け取る。


挨拶を終えると、僕は炬燵に入り、その箱サブレ入りの箱を開けた。ふわっと中から鳩サブレの・・匂いはしなかった。鳩は、無残にもぼろぼろに割れていた。あまりに砕けていた。砂になっていた。でも美味かった。うまさに震えた。あっという間に鳩一羽を食べ終え、二鳩に入った。ぼーと、鳩の頭を齧りながら、僕は思うのだった。そういやあ、2年前、僕がここに引っ越してきた時、隣の住人にわざわざ挨拶しに行かなかったな、と。

それは失礼だって?いや、挨拶行こうかなって当時の僕も考えたには考えたのだ。でも、結局行かなかったのだ。だって、ここ東京だし、そういう文化ないのかなって思ったから。でも今は知っている。ほんとにそういう文化ないって。そのときの僕の判断が、あながち間違いではなかった、と。


でもやっぱり、彼のように土産を片手に隣の住人とかに挨拶に行っときゃよかったとも思う。しっかり行くべきだと思う。わかんないけど、なんか、その方がいいと思う。挨拶されて、鳩サブレくれて、普通にうれしいもん。すれ違ったら笑顔で挨拶しようと思うもん。仲良くしようと思うもん。人生楽しくなりそうって思うもん。