うまの横顔

都会で刺激的な生活を送る僕と、田舎で何の変哲もない生活を送る猫。

「百田尚樹が好き」は禁句です

「好きな本?最近読んだ本の中で言うなら、百田尚樹の「永遠のゼロ」ですかね」

この発言の直後、目の前で楽しそうに笑っていた彼女の顔が一瞬で強張り、僕らの間にスウーと冷たい風が流れた。その時、僕は「あ、やばい」と思った。


彼女は新聞記者である。しかも、その新聞社というのも、朝日新聞社である。百田尚樹を知っている人であれば、この時点で「ああ」と苦笑しながら、おそらく「なるほど」と理解する。今となっては有名でもあるが、百田尚樹は「朝日嫌い」で有名な作家であるのだ。(彼自身が著した本「永遠のゼロ」や「殉愛」の小説の中でも朝日新聞を批判しており、実際、彼は、公の場でも「朝日嫌い」を明言している)。つまり、「朝日嫌い」である百田を当の朝日新聞社は、「大の百田嫌い」なのである。だから、「百田の本が面白かった」発言は、朝日関係者(彼女)の前においては、禁句ともいえる。


僕は訂正および謝罪した。「あ、いや、つまり、その一冊しか最近よんで無いっていうか、その・・」

しどろもどろになりながら、見え透いた嘘を必死に唱える僕を、彼女はどんな感情をもって見ていたのか。

日本に四季が必要な理由の一つは「コミュニケーション」のため。

冷たい風が顔にぶつかった。痛い、と思った。吐く息が白い。吸い込んだ冷たい空気が、口の中で温められて白い息となって外に出ていく。春はまだ来ないのだろうか。過ぎ去ったと思っていた寒い冬が、まだ東京に居るっぽい。さすがにさろそろ春にバトンを渡せよと、いい加減おもう。

季節の変わり目は風邪をひきやすい。日本という四季のはっきりする国に生まれ育っても、それに対応できる特別な体になるわけではないらしい。急激な気温の変化に身体は弱り、どこからか身体の中にやってきたウイルスによって元気な細胞がむしばまれていく。季節の変わり目、のどをやられ、熱にうなされる僕は毎回思う。ああ、なんで日本は四季なんてもんがあるんだ・・と。

『寺子屋』という番組を有名動画サイト「ユーチューブ」で面白い動画を探していたら、最近本で読んだ齋藤孝氏の動画が出てきた。僕はすかさずその動画を再生した。

「どうも、齋藤孝です。本日はお集まりいただき、ありがとうございます。本日はコミュニケーション力のお話をさせていただくということで・・」と、画面の中で齋藤孝氏が『コミュニケーション力』とかいうものについて熱弁を振るい始める。

「コミュニケーション力と言うのは、仲がいいお友達と楽しく話せる力を言うのではありません。知らない誰かと楽しく、長くお話しできる力のことを言います。たとえば・・」

この後、約30分ほどのトークが展開されるのだが、その中で、「四季」が出てくる。僕はそのお話しを聞いて、ああ日本に「四季」は必要だ・・と思ったのである。いったい僕はどんなお話を聞いて、そう思ったのか。

「たとえば近所のおばさんと、家の前ですれ違う時。『あら鈴木さん。今日は寒いですねえ。(本当寒いですねえ)。あたしなんて今5枚もこの服の中で着てますよ(笑)あら、そんなに(笑)そういえばテレビで観たんだけど、ショウガをすって乾燥させたものを食べると冷えが解消されるんですってよ。まあ!ぜひ・・・』というように話が続くわけです。」齋藤孝氏は、四季があることでコミュニケーションが生まれる、と説く。

なるほど。と僕は思った。日本人にしか、こういった季節のお話しはできない、と。四季があるから、近所のおばさんとお話ができる。「四季」例えば今だったら「冬のように寒いですね」という共通の話題でコミュニケーションができるのだ。

四季と言うものは、コミュニケーションにおける、鉄板ネタであるのだ。これは、日本になくてはならない。コミュニケーションのために。

春休みの抱負

しばらくブログの更新から遠ざかっていました。お久しぶりです。

暦からすればもうとっくに春なのですが、まだまだ冬のように寒い日がありますね。昨日今日なんてぜんぜん春じゃない。冬でした。寒くて震えて、もう勘弁してくれという感じです。

春休みも半分が過ぎて、終盤に差し掛からんといった辺りです。4月の頭から大学が再スタートとなるので、残すは20日くらいになります。「まだそんなあるのかよっ」「なめてるだろっ」と思うでしょうが、あと20日しかないと焦っている僕であります(笑)。

やることが多すぎるッ!のです。バイト、旅行、読書、飲み、人生を考える、夢を見るける、インターン、就活、そのほかもろもろ・・。足元を見ても、少し未来を見ても、やることが多すぎます。これでは20日では短い。とは言っても、時間は引き延ばすことはできません。うまく調整して、考える時間をつくりつつ、充実した春休みを後半になっても続けていきたいと思います。

以上が今後を過ごすうえでの春休みの抱負でした。パチパチ。