うまの横顔

都会で刺激的な生活を送る僕と、田舎で何の変哲もない生活を送る猫。

こだいまい

先日山梨県に稲刈りをしに行った。


そのときに、農家さんからお土産で、「こだい米」って品種のお米を5合くらい
袋に入れて帰りに持たせてくれた。


渡してくれた時に、「これもち米だから」みたいなことを、そのおばさんは言った。
だから僕は疑う余地もなく、赤飯の素を入れて炊飯器で「もち米」ってボタンを
を押した。「大好きなお赤飯が作れるうー!やったあー!」と、ルンルン気分で。


一時間ほどで炊きあがった。


すでに部屋は赤飯のいい匂いに。少し蒸らしてから、炊飯器をゆっくり開ける。
ブアーーと、赤飯の香りの水蒸気が顔にぶつかる。なんていい匂いなんだ。


そして、しゃもじで赤飯の中に勢いよく突っ込む。


と、、すぐに僕は違和感を感じた。
「・・・ん、軽くね??」


もち米独特の、もっちりした感じがなく、普通のお米と同じ感触なのだ。
いやな予感がする。もしやこれは・・・


すばやく、パソコンを開き、「こだい米」と検索した。



そして知った。


「古代米」って書くことと、
「古代米」は、全くもって、もち米ではないということを。
                                   (終)







×

非ログインユーザーとして返信する