お酒を飲むことについて
お酒を法的に飲める年齢になってはや一年。飲み会大好きな大学生であるがゆえに、最近飲みの機会がとても増えている。新年度に入ったばかりだからというのもあるが、これほど毎日毎日お酒に接するという日常を過ごしたことはない。人生のステップをもう一段踏んだような、少し大人に近づいたような、そんな気分である。もうそういう歳になってしまったのだな、と思い少し悲しくなったりするけれど。
大人になるにつれて感受性が豊かになる。つらいことがあったり、やりきれない気分になったりすることも増えていくのだろう。そんなこれからの人生において、お酒の登場場面が増えていくのは、いわば必然といえるかもしれない。
そんなことを考えつつ、のどごし<生>を音を立てて開ける。キンキンに冷えたビール。缶を持つ右手が冷たい。お酒とうまく付き合っていけるように、今からたくさん飲んで飲んで、その付き合い方を身に付けておこうと思ったわけである。さあ、飲むぞ!!
それにしても、真夏日の高温度のなかでキンキンに冷えたビールを飲むってのは、たまらない。身体の中に溜った気持ちの悪い塊が、どわどわと冷たい液体と、しゅわしゅわの気泡に流されていく感覚が、とても壮観だ。のどごしがいい、とよく大人たちは言うのだけれど、最近、その感覚がとてもよく分かるようになった。やはり、年をとったようである。