有川浩の「旅猫リポート」
有川浩の「旅猫リポート」という本を読み始めたのだが、この本がまた、傑作なのである。
まず、一行目から、やられる。
我が輩は猫である。名前はまだ無い一一 と仰ったえらい猫がこの国にはいるそうだ。
これほど引き込まれる1行目もない。ただ、ただ、すごい。
そしてつらつらと読み進めていくと、またしても傑作な一文。
たかがまっすぐ立って歩けるだけのでっかいサルの一種のくせに、人間というイキモノは傲慢でいけない。
ああ、笑ってはいけない。ここで吹き出したら注目を浴びることになる・・
気持ち悪い奴だと思われる・・静寂に包まれ図書館で。
腹筋がひくひくなりながらも、僕は耐える。
まだ最初の見開き1ページを読んだだけなのに、僕は「この本は面白い」と断言できる。
期待を込めながら、引き続き、本の世界に戻ります。