うまの横顔

都会で刺激的な生活を送る僕と、田舎で何の変哲もない生活を送る猫。

限界集落について考える


荒れ果てた農地に、管理しきれなくなった空き家。
かつて発展してきた農村地域も今や、限界集落となっているところが多い。
統計によれば、全国に1万を超える限界集落があるという。





僕の生まれはど田舎だ。限界集落とまではいかないものの、
若者のほとんどは都心に流れ、高齢者率が高くなっている地域である。
東京の大学に通うため、故郷を離れた僕。
僕も故郷を見捨てた若者の1人である。罪悪感はない。
しかも、大学卒業をした後に故郷に帰るかと聞かれれば、迷わず「いいえ」と答える。
就職したいところが東京にあるからだ。
東京に就職すると親にも話したし、自分の心も決まっている。
残念ながら僕も、都心に行ったっきり帰ってこなかった若者、と言われることになる。
仕方ない。




もしも、故郷が限界集落となり、なくなってしまうとなればどうする?
と聞かれれば言葉に詰まる。
世界で一つの生まれ故郷なわけだし、思い入れがないわけではもちろんない。
なくなってしまうとなれば、悲しいし寂しい気持ちになる。「何とかして守りたい!」と、そう思う。
でも、それでも故郷に帰って骨を埋めることができるんだな?と言われれば、そうはならない、と思う。
やはり、自分の人生 > 生まれ故郷 なのだ。
人生をかけてまでも故郷を守る意義は、僕には見いだせない。
「そういう時代だし、そうなる運命なのだから致し方ない」と、きっと諦めるだろう。




そもそも限界集落が増えると何が困るの?
そもそも守る意義は何なの?


そもそも論から考えないといけないと思う、この問題。

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